工房とその周辺

数年前、山川さんの工房を1度だけ訪ねたことがあります。確か初夏の頃だったと思います。瀬戸から土岐に向かう細い道、柿野温泉の畔を右折し、しばらく行くと、豊かな森の中にありました。若葉から漏れてくる柔らかな光が美しかったことを覚えています。山川さんは塔のある洒落た家を、自らの手で増築中でした。手を休めていただき、コーヒーを片手に、工房の中を拝見しました。そこには、流木や木の実、浜辺や川で拾った石、貝殻など、風化して美しい姿でころがっていました。山川さんは、これ等1度は役割を終えた物たちに、詩を綴るように新たな命を吹き込んでいました。そして小物達は、この工房で、モビールやブローチ、ペンダント、楽しい木箱・・・など様々な美しく楽しい姿に変えていきます。  山川さん、三好さん、そしてエスプリの効いた作品達と、しばし豊かな時間を楽しませていただきました。(ギャラリー芽楽 池田哲夫氏談)
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